そば処山月@白木原 ~揚げる音に誘われて~ 

天もりそば 950円 ☆4.0
大野城市白木原3-10-1 11:30~14:30 日月火水定休

今日のお昼は「山月」。お店に入るとおかみさんに「あら、お久しぶりです」と声を掛けられる。1年か2年に1回くらいしか来ない客でも覚えてくれてるのが嬉しい。オーダーは「温もりそば」……のつもりだったが、先客が頼んでた天ぷらを揚げる心地よい音に掴まれて「天もりそば」をオーダー。「天もりははじめてですかね、いつも温もりですもんね」とおかみさん。嬉しい、なんて思いつつ、揚げ蕎麦つまみながら待つ事数分。
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以前は外一だったけど今は十割のはず。細打ちの蕎麦は枯れ草を思わせる豊かな香りと甘い味わい、そして噛みしめるほどにさらに香りが広がる。対するつゆは甘さを控えた江戸風辛口、キリッと引き締まったつゆの味がさらに蕎麦の甘さを引き立てる。薬味の本わさびと、短めに刻まれた白ネギ、この白ネギがこの店独特で、蕎麦にも合うし蕎麦湯にも合うのだ。天ぷらはエビ、ナス、カボチャ、シメジ、春菊。衣のサクッと感、野菜の甘さもいいが、エビの絶妙なレア加減が職人の腕を感じさせる。天つゆもちょい甘でダシが利いていて、天ぷらの美味さをさらに高めてくれる。完食後は濃厚な蕎麦湯、蕎麦つゆの奥深い美味さを薬味と共に存分に味わう。天つゆも蕎麦湯でいただいちゃうよ。
新蕎麦の名残を残した膳、美味かったなぁ。ホント、忘れずに毎年来たい店ですよ。ご馳走様でした。

そば処 一耕@太宰府 ~対馬の魅力~ 

釜あげそば 950円 ☆4.0
太宰府市観世音寺1-7-6 11:00~15:00(土日のみ予約にて夜営業) 月曜定休(祝日は翌日振替)
Facebookあり

今日はちょっと仕事してからの麺ドラ、なので遠出は諦めて、まずは「一耕」へ。実はこの店がずっと使っていた丸岡在来種が、去年夏の台風や長雨の被害で今年の種子を確保するギリギリしか収穫出来なかったそうで(確か例年の2割とか)。そこで一昨年産の丸岡在来種の新蕎麦を冷凍保存していた分と、試行錯誤して決めた去年産の対馬在来種を使う事にしたとか。そんなわけで俺の狙いは対馬在来種。釜あげそばをオーダーすると店主さんが厨房から出てきて、丸岡と対馬がありますとの事(丸岡は種子分よりちょっと多く採れたものを分けてもらったそうで)。もちろん対馬でお願いします。
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まずは蕎麦だけ味わうと、漂ってくる土の香り、そして……甘さだけではない蕎麦独特の風味。香ばしさともまた違う、静かだけど力強い味わい。蕎麦のこの風味は感じたことはあったけど、ここまで強く感じたのははじめて。これが対馬在来種の特徴なのかな。一方、歯応えはもっちり食感、麺線は気持ち細めでやや太さに乱れがある。打ちづらいんだろうな。つゆはいつも通りの甘辛強めの力強い味わいなのだが、この蕎麦と合わさると、不思議と節系のダシの風味が立って感じられる。蕎麦によってつゆが見せる表情が変わる、ってのははじめての体験、蕎麦って奥深いなぁ(俺の思い違いかもしれんけど)。半分食べたあたりで卵の黄身を割り、濃厚な味わいの黄身を蕎麦に絡めて食べる。黄身が無くなった頃に、レモンをつゆに搾り入れる……あ、コレはこの蕎麦にはあまり合わんかも。蕎麦完食後は蕎麦湯でつゆを最後まで楽しむ。
蕎麦湯の前くらいに、店主さんのご厚意で丸岡在来種の新蕎麦の釜あげを少々いただいたのだが、確かに麺線はこちらの方がキレイだが風味はかなり弱め。これは対馬在来種、オススメですよ。俺ももう1回くらい食べに来たいなぁ。

えぞっ子ラーメン@西月隈 & 酒と蕎麦 まき野@渡辺通 

みそラーメン 630円 ☆3.5
福岡市博多区西月隈5-12-56 11:00~21:30(火曜~15:00)
HPあり

かつて箱崎埠頭に本店を構え、九州のあちこちに支店を出していた「えぞっ子ラーメン」。先日飲み会で同席した方がその創業者のご親族で、ご本人の経歴も含めていろいろ面白いお話を伺った。なんでも出張か営業かで北海道に行っていた創業者が、味噌ラーメンの元祖とされる「味の三平」を通い詰めるほどに気に入って、レシピを習って福岡に戻って開店したのが「えぞっ子」だそうで。つまり味噌ラーメンの元祖の味を受け継いでいるという事になる。というわけで今日は「みそラーメン」をいただいてみる。メニューを見ると味噌塩醤油の他にパーコラーメンや野菜ラーメン、新作の麻婆豆腐ラーメンなど思ってたよりメニューが豊富だった。
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作り方は中華鍋で細モヤシとタマネギを炒め、スープを注ぎ、味噌ダレを溶いて、茹でた麺が入った丼に注ぐ。王道ですな。麺は中細か中太か迷う太さの縮れ麺、プリッと感が過剰でない感じがいい。スープは豚骨ベースかな、そして複数の味噌をブレンドしてある感じで、基本的には甘めで塩気は控えめ、辛さも感じない。スープの底に味噌のツブがちょい残ってるのがなんかいいね。具は歯応え強めだけどホロリと崩れるチャーシューが小さめだけど2枚、歯応えシャキシャキの細モヤシたっぷりとタマネギちょっと、あと青ネギ。麺完食後もスープが後引く感じ。
派手さはないし、すっごく美味いわけじゃないけど、この値段でこの味ならだいたいの人が納得するんじゃないかなって一杯でした。こりゃ塩と醤油も試してみたいな。

夜は蕎麦屋飲みに行ったのです。幸せな時間。
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蕎麦処 一閑人@宮ノ陣 & 田主丸ラーメン 五炉@田主丸 

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今日の麺ドラは久留米方面から浮羽に向かう。まずは約1年ぶりの「一閑人」。玄関先ではロウバイが迎えてくれた。メニューを見ると……ちょい値上げしたか。まあこのご時世だしなぁ。今日は寒いんで「玉子とじそば」を考えてたんだけど、温メニューで同じ値段で「あおさそば」があったんで、そっちをお願いして、店主さんにちょいとご挨拶。揚げ蕎麦つまみながら待ってる間メニュー見てたら、毎月末2日限定の「三十日そば」の1年のラインナップが載っていた。うわ、気になるメニューいろいろあるなぁ。そしてさほど待たずに麺登場。
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麺は北海道幌加内産(多分)の外二(多分)、歯応えあって口当たり滑らかで、蕎麦の香りもしっかり感じられる。すめは二年物の鰹節を使った関東風の辛口、博多前とは違った香り高さとキレが蕎麦にもアオサにも負けてない。たっぷりのアオサは磯の風味とも違う独特の風味と、ザックリとした歯応え、それがしっかり麺に絡みついてくる。花巻蕎麦ともまた違った魅力があるなぁ。他の具はミツバ、柚子皮、ウズラ卵、しっかり水に晒した白ネギ。どれもいい感じに存在感があるが、今日はネギが良かったなぁ。最後はアオサを残したくなくて、すめまで完食。
相変わらずレベルの高い一杯、ご馳走様でした。三十日そばの内容もわかったんで、夏とかにも来れる日には来てみたいなぁ。

蕎麦処 一閑人
あおさそば 980円 ☆4.0
久留米市宮ノ陣町五郎丸1577-7 11:00~15:00 火曜定休


さて、ここから東に向かって車を走らせる。目指すは「亀吉うどん」跡にオープンした「田主丸ラーメン 五炉」。内装はさほど変わってない感じかな。黒と赤のお揃いのロゴ入りTシャツの店員さんが出迎えてくれる。オーダーはデフォの「ラーメン」。さほど待たずに麺登場。
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麺箱に「南京千両」の文字があったんでそこからの仕入れかね、中細で弱縮れの麺はちょっと独特の食感。低加水だけどしっかり茹でてる感じかな。「南京千両」も豚骨にしては独特の食感なんで、これは共通点あるかも。そんな個性的な麺に対して、スープは甘さが強く出た豚骨風味。塩気も油っ気も控えめ、鶏ガラも使ってそうな感じかな。濃厚ではないがしっかりと強い味加減。具のチャーシュー2枚はモモ肉か、大きめで歯応えがすげぇ強め、キシキシした感じ。あとはフレッシュで歯応え強い青ネギと、メンマというよりはタケノコと言った方が良さげなヤツ。味付けは薄めだが歯応えが楽しい。最後は具の欠片まで完食。
「田主丸ラーメン」と冠してはいるけど、麺とメンマでちゃんと個性は出せてるんじゃないかな。この辺、キャパ大きめのラーメン屋はなさげなんで、今後の発展、あと個性的な新メニューにも期待したいね。

田主丸ラーメン 五炉
ラーメン 550円 ☆3.5
久留米市田主丸町田主丸468-3 11:00~14:30&16:00~21:00

木曽路@港 ~ハッピーメリー蕎麦始め~ 

せいろ 800円 ☆3.5
福岡市中央区荒戸1-10-13 11:00(祝祭日11:30)~15:00&17:30~21:30(祝祭日21:00) 日曜定休
HPあり

今日のお昼は「木曽路」。おせちに飽きた人たちや仕事始まって数日目のランチなど、いろんな人で賑わっている。ほぼ満席。メニューはちょっと絞り込んでるな。
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これともう1枚、酒肴が書かれた紙がある。ランチメニューは来週から再開だそうで。というわけでさほど迷わず「せいろ」をオーダー。
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卓上に並べられた試験管、よく見ると全国から集められた玄蕎麦の数々。九州だけでこんなに産地があるんやな。とか待ってると麺登場。
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今日の蕎麦粉は北海道だそうで。麺は細打ち、麺線はキレイに整っていて口当たり滑らか。香りは柔らかめだが蕎麦の甘さがしっかり感じられる。つゆは江戸前ほどではないがかなりの辛口、キリッとした醤油の風味が蕎麦の甘さをさらに引き立てる。薬味の本わさびと、水に晒した白ネギも上質、特に白ネギの甘さとギリギリ残した辛さと歯応えがいい感じ。麺量は多いとは言わんけど物足りないとも感じないくらい。麺完食後は蕎麦湯、結構とろみがある濃厚な蕎麦湯で、つゆの最後の一滴まで楽しむ。
流石は木曽路さん、ベテランの安定感みたいなのも感じてしまう。ただ一つ、ちょっちゅ言うと、つゆが少ない。寂しさを感じてしまうくらいに。まあ正月営業ですからね、平常営業に戻ったら改善されることを祈りつつ。