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御蕎麦ちきた@秋月 ~山深くにて極上の御馳走を~ 

釜あげそば 1,155円 ☆4.5
甘木市秋月大字野鳥宇城の尾182-1 11:00~売切まで 火曜&第3月曜定休

福岡から高速飛ばして1時間。桜や紅葉で有名な秋月の外れに2つの名店が並ぶ。だんごあん、そして今年最初に訪れる蕎麦店、御蕎麦ちきた。到着したものの、駐車場に車は無い。しまった、まだ正月休みかと一瞬思ったが、よく見ると「あきない中」の看板あり。何度かこの店に来た事があるが、駐車場が空だったのははじめてかも。車を停めてそそくさと入店し、窓際の席に座りストーブで暖を取る。
メニューを見ると、去年よりも温メニューが増えている。去年は「地どりつけ汁そば」のみだったが、今年は「きのこつけ汁そば」と「釜あげそば」が追加。数量限定の「田舎玄そば」と迷うが、雪が舞うこんな日にはやはり温蕎麦に限ると「釜あげそば」を注文。
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突き出し2皿。湯気が立ち上る高野豆腐を噛めば、優しい味わいの煮汁が口の中に迸る。鰹節の佃煮もあっさり味で美味い。蕎麦茶を啜って身体が温まった頃合いで、本日の注文、釜あげそばの登場。
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舞い上がる湯気と共に、さまざまな香りもまた舞い上がる。芳しい蕎麦の香り、鰹節とかえしの利いたつゆの香り、そしておろしたての生姜の香り……口に運ぶ前にすでに味わったかのような気になる。
まずは蕎麦を口に運べば、熱により活性化した蕎麦の風味が存分に味わえる。多少粘りけのある、釜揚げ独特の歯ごたえも楽しい。続いてつゆにつけて一口。つゆもまた熱々で、冷つゆに比べて香りがガンガン立っているため、釜揚げにした蕎麦との相性は抜群。強さと強さ、個性と個性がぶつかり合って互いに高め合い、結果ハイレベルのハーモニーを醸し出す。いわば蕎麦のララパルーザ(from「はじめの一歩」)。味が上々なら量も上々、ガンガン食べ進む。薬味のネギは合うけど、生姜はあまり合わない気がする。完食後は蕎麦湯。蕎麦をつけて食べた時とはまた違ったつゆの美味さを感じる。飲み干すのがもったいない程。

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同行した上司が注文した地どりつけ汁そば(1,365円)も一口戴く。鉄鍋に入ったつけ汁は固形燃料で温められ、最後の一滴まで熱々でいただける。この心遣いもまた嬉しい。水で締められた蕎麦は歯ごたえも香りも十分、表面のざらつきに熱々のつけ汁が絡みつく。つけ汁はしっかりした味付けではあるが甘すぎず辛すぎず、鶏の油との相性、そして薬味の柚子皮や柚子胡椒との相性もまたいい。鶏肉はしっかりした歯ごたえだが固すぎず、肉汁も残した上等品。食後は250円追加すればご飯と玉子(と薬味と追加の固形燃料)が追加され、この地どりのつけ汁でぞうすいが楽しめる。これがまた絶品。やっぱり締めにご飯を食べるとお腹が落ち着く。おかげで、蕎麦を食べに来たはずなのに後味は完全に雑炊になってしまった。

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窓から外を見れば、奥山の藪に深々と雪が降り積もる。風景、雰囲気、接客まで含めた大御馳走。正月明けて早々だからか、雪のためか、自分たち以外に来客無し。桜の秋月も紅葉の秋月も良いが、この雪の季節の秋月で、囲炉裏の炭で手を炙りながらこの雰囲気を独り占めするのもまた一興。

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