喜楽久@春日 

みそごぼう天 750円 ☆4.0
春日市昇町2-82 11:00〜21:30 盆正月のみ休み

昨夜から今朝にかけて激しい寒さ。流石は12月、ようやく冬の入口に立ったかとしみじみ感じ入る。さてこの寒さ、身体が暖まる物が食べたいと思った時、同じ温かい汁物だというのに、蕎麦やラーメンではなくうどんを選ぶ人が多いのは、いったい何故なんだろうか。

こんな寒い日は多少遠回りして温かい物を食べに行ってもバチは当たるまい、というわけで春日の喜楽久へ。福岡唯一と言ってもいいかもしれない、味噌煮込みうどんの名店である。みそ親子と迷うが、安いという理由でみそごぼう天を注文。注文を受けてから生麺を茹で始めるので多少待たねばならない。
スポーツ新聞を眺めて時間を潰していると「今、五島うどんが熱い!」とかいう記事が。東京あたりじゃブームなんだろうか。地獄炊きなんざ食べてみたくなったが、とりあえず今日は味噌煮込みうどんだ。
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熱い。ひたすら熱い。見ているだけで体温が上がったような気になる、土鍋でグツグツと煮立つうどん。そのまま箸を入れて食べたいところではあるが、残念ながら猫舌のため取り皿必須。

以前食べた名古屋土産の味噌煮込みうどんは麺が固くしかも粉っぽかったが、ここのうどんは違う。微かに透明感のある麺にはしっかりと味噌の旨味が染み込んでいて、固くはないが腰があり、しかも高温の鍋の中にあって最後まで伸びることはない。
八丁味噌で仕立てられたスープは、しっかりとした濃い味ながら、塩辛くはなく普通に飲める。普通に飲めるのだが、味噌汁ともまた違う。この味こそが八丁味噌の醍醐味なのだろうか。添えてある柚子胡椒を溶かすと、柚子のクールな香味と唐辛子のホットな辛味が味噌風味に入り交じり、また違った熱さを楽しめる。
周りは固まりながらも芯に半熟を残す玉子や、細く切られた油揚げなどの具も美味いが、驚いたのはごぼう天。上部のカラリとした部分よりも、汁に沈んでスープを吸ってテロテロになった部分の方がはるかに美味くなっている。ごぼう天から剥がれ落ちた衣をうどんに絡めつつ食べ進み、熱々のまま完食。

確実に身体がポカポカと暖まった。ちょいと遠回りした価値は十二分にあったとしみじみ思いつつ店を出る。その瞬間、吹きすさぶ寒風。うぎゃあ。回れ右してもう1杯味噌煮込みうどんを食べたくなる衝動をかろうじて押さえ込み、車に乗り込む。

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