そば処 おおまがり@上陽 & 大臣閣@諸富 

今日の麺ドラは筑後方面。こないだ上陽町にホタル見に来た時にもらったホタルマップに、見覚え聞き覚えが無い店名が書かれてたんよね。気になって調べて、今日の一麺目はその店「おおまがり」。2015年9月18日オープン。以前は「ふるさとわらべ館」で蕎麦を出していた女性2人でオープンしたそうで。メニューは蕎麦とうどん、温と冷、鴨は無いけどだいたい一式揃ってるな。でもその中に他店で見たことがないメニューがある。「干しタケノコ天」。「奥八女特産の干しタケノコを一晩かけて戻し、味付けしてさらに、てんぷらにしました」だそうで。だったらそれを、冷の蕎麦でお願いする。
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壁向きカウンター席の目の前には星野川のこの風景。窓から入る風も涼しく、ていうか今日は風強めで伝票が吹っ飛びそうになった(笑)。夏でもここは涼しかろうな……とか思いながら出された冷たいお茶飲んだらこれがむっちゃ美味い! 流石は八女、茶もいいけど入れ方もいいんだろうな。
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蕎麦は平打ち気味、手打ちらしく幅がちょいとムラがある。二八かな、季節柄香りは控えめだが甘さと食感はいい感じ。つゆは甘辛程よく、ダシよりもかえしが利いたタイプ。尖った味ではなく、なのでたっぷりの薬味たち……ピリ辛大根おろし、ネギ、糸海苔、鰹節、ワサビで一口ごとに味の変化を楽しめる。特に鰹節が香り高いな。そして干しタケノコ天は5本、サクッとした衣の下にザクザクとした歯応えのタケノコ。割としっかり味付けしてあるので、そのままでも美味いしつゆをつけてもまた美味い。これは干しタケノコの新しい可能性だな。出来ればちょいと塩を振って食べてみたかったかも。店が忙しくなってきたんで蕎麦湯はパス。代わりにお茶をもう一杯。
蕎麦もちゃんとしてるし、干しタケノコ天も美味かった。欲を言えば、この食べ方ならつけ麺スタイルではなく、ちょっと深みがある丼でぶっかけスタイルで食べたかったかも。ともあれご馳走様でした。次は新蕎麦の時期に、また干しタケノコ天を、温で味わってみようかな。

そば処 おおまがり
おろしタケノコ天そば 800円 ☆4.0
八女市上陽町久木原2443-1 11:00~16:00頃 水曜定休


ここから一気に西へ。今日の気分は豚骨、というわけで「豚八」か「大臣閣」か迷ったのだが、久しぶりの「大臣閣」をチョイス。10年ぶりになるな。先客3組、カウンター席がツブれてるのでテーブル席に失礼する。オーダーは「ラーメン」。テレビの「新婚さんいらっしゃい」鹿児島スペシャルを眺めつつ待つ。
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中細の麺は割と硬麺気味。いま流行の忖度かな? 佐賀のラーメンは柔麺を貫いてくれていいと思うんだけど。スープは純豚骨かな、ミルキーでシルキーな感じなんだけどちょいとざらつきも感じる。濃厚ではないな、でもしっかりとした味。ただ、油っ気も塩気も控えめなんでちょっとピントがぼけた印象がある。具はチャーシューとネギのみのシンプルスタイル。チャーシュー3枚はそれなりに厚みもあり、歯応え強めかと思ったら意外とホロホロタイプだった。ただこちらも味付け薄め。最後は麺の欠片まで完食。
厨房でラーメン茹でてる女将さんと、笑顔が温かいおかーさんの接客もいい感じ。歴史が刻まれ受け継がれる味、どうかいつまでも続きますように。

大臣閣
ラーメン 550円 ☆3.5
佐賀市諸富町諸富津139-8 11:30~21:00 第2・4火曜定休

本格てぬきそば19@イオンモール福岡 ~蕎麦を楽しもう~ 

いなかそば・せいろ+さらしなそば・かけ 300+300円 ☆3.5
糟屋郡粕屋町酒殿 イオンモール福岡2Fフードコート 9:00~21:00 無休
Facebookあり

今日のお昼はルクルの2階フードコートに今月15日オープンした新店「てぬきそば19(いっきゅう)」。場所は野菜ソムリエ食堂の跡。ああ、野菜ソムリエ食堂閉店しちゃったのか。悲しいよ。ちなみに店名の「19」は「二八を超える味」的な意味があるそうで。
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「てぬきそば」の何が手抜きかって、蕎麦を受け取った後は薬味、つゆ、蕎麦湯などはセルフスタイルなのだ。まあこれはこれで、自分の好きなように出来るという見方も出来る。そして蕎麦は「いなか」と「さらしな」、それぞれに「せいろ」か「かけ」が選べる。4月からは茶蕎麦も加わるそうで。
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まずはここでトッピングなどを選んでから蕎麦をオーダーする。お値段そんなに高くないんだよね。でも天ぷら系が無いね。そのうち出るのかな。
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会計を済ませて蕎麦を受け取ったら、その向こうにあるのがコレ。温と冷、それぞれにかつお(関東風)と昆布(関西風)がある。蕎麦湯もここで。コレを見て「あ、うどん一番だ」と思った人は俺と同年代か年上とお見受けする。今日のオーダーは「いなかそば」を「せいろ」で、つゆは冷の関西風で。
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蕎麦はフードコートという営業形態故か、ちょいと硬めの茹で加減。中細の平打ち気味で、もしゃもしゃと噛んで楽しいタイプ。噛みしめれば蕎麦の甘さがほんのりと広がる。つゆは昆布ベースで甘さ控えめ、ドップリ浸しても蕎麦の風味を損ねない、しかしながら不足を感じない味わい。糸島産のネギもフレッシュで美味い。量は、空腹時だと物足りないと思うかなってくらい。麺完食後は蕎麦湯でつゆを最後まで楽しむ。ついでに関東風も取って、蕎麦湯で味わう……あ、こっちの方が好みかも。
完食したとはいえ、なにせこのオモシロシステム。しかも1杯300円というお手頃感。であればお代わりもアリであろう。次は「さらしなそば」を「かけ」で。つゆは温の関西風を注ぎつつ、紙コップに関東風も入れてみる。
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なんせ土曜なんでフードコートの空席を探すのに時間がかかり、ちょいと伸びてしまったかな。細打ちの更級蕎麦はシュルッとした口当たりが楽しい。つゆは昆布ベースでほんのりと甘め、もうちょい塩気が欲しいかな。糸島ネギは相変わらず美味い。量的には、せいろよりも満足感があるかも。中盤くらいで、麺を関東風のつゆに移して食べてみる。鰹ベースで甘さ控えめ、キリッと醤油が利いた風味はまさに関東風。麺完食後は関東風の残りを関西風に入れて味わう……あれ、どっちつかずな感じになっちゃった?
お値段格安で味は良く、なにより楽しいのがいい。冷蕎麦に温つゆを合わせたり、関東風と関西風をブレンドしたり、蕎麦湯の代わりに温つゆで割るなんて無茶も、セルフスタイルだからこそ。皆さんもお越しの際には、遊び心をご持参でどうぞ。

そば処 一耕@太宰府 ~海苔とワサビの関係性~ 

華のりそば 1,150円 ☆4.0
太宰府市観世音寺1-7-6 11:00~15:00(土日のみ予約にて夜営業) 月曜定休(祝日は翌日振替)
Facebookあり

今日の遅めのお昼は「一耕」へ。太宰府天満宮の梅見の後の客が多いのか、駐車場がギリギリ1台分しか空いてなかった。オーダーは、土日限定の「鴨せいろ」1,850円にもむっちゃ惹かれたが、前回他の客が頼んでたその香りが気になって、温蕎麦の中から「華のりそば」をオーダー。客が多かったんで、そこそこ待って麺登場。おおっ、香ってきた~。
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かけそばに4切の海苔が4枚、そしてフレッシュなワサビ。ネギすら無い、実にシンプルな一杯。麺は丸岡在来種、十割で細打ち。香りはちょい弱いが甘さがしっかり、そして温蕎麦ならではのモッチリとした食感。すめは、力強い和風ダシが力強く香る。節系、昆布、椎茸、他にも使ってるのかな。塩気は控えめだが、ダシが強いんで不足感は全く感じない。3~4割くらい食べてから、海苔を2枚放り込む。
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有明の海苔はあっというまに溶けていく。溶けた海苔を蕎麦に絡ませつつ手繰る。力強い磯の風味、だが今日はダシの方が強いかな。ともあれ、ダシと海苔と蕎麦の共演を楽しむ。あと2枚の海苔は、サッとすめに潜らせ、形と歯応えが残ってるうちに蕎麦と絡めて食べる。ザックリとした海苔の歯応え、そしてさらに強い磯の風味を楽しむ。終盤、せっかくワサビがあるのだからと、レンゲに海苔入りのすめを取り、ワサビをちょいと溶いて口にする……うわ、これ面白い。辛さは飛んで香りだけが残り、それが海苔とすめと抜群の相性。なるほど、花巻蕎麦にワサビがつく理由がはじめてわかった気がする。そんな感じでワサビをちょいちょいレンゲで溶きつつ(丼に放り込む勇気はまだ無かった)、最後はすめまで完食。
蕎麦好きを自任しながら、花巻の魅力を理解し切れてなかった事に反省。今後はもっと「温蕎麦にワサビ」に積極的になろうと誓う。会計後、店主さんに、昨日のウチのブログ読んだって言葉と、原稿の下書きを持ってこられて、一瞬背中がゾクッとする。見てくれてる人いるんやなぁ。しかもこんな名店の店主さんに。改めて自分の言葉に責任を持たなきゃな、と思いました。

ぷち麺にゅーす
・イオンモール福岡2階フードコートの「とり割烹 博多華味鳥」に春のイチ押しメニュー「華味鳥の鶏塩ソバ」650円+税が登場。ソラリアステージからの逆輸入かな。
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七山里味庵@大善寺 & 純豚骨らーめん 豚八@大川 

今日の麺ドラは筑後方面へ。まずは宿題店「七山里味庵」へ。唐津市七山村にある有名店「里味庵」の姉妹店として約2年前オープン。店に入って案内されたのは和室にテーブルと椅子を並べた部屋。メニューをザッと眺め、予定通り「ざるそば」950円をオーダー。ちなみに、この店の一番の推しメニューは蕎麦に煮物とかおにぎりとかついた1,500円のセットモノだが、70歳以上の方はコレが1,000円でオーダー出来るようなのでお得ですよ。
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店員さんの説明によると、つゆ、岩塩、そして淡口醤油を元にした醤油の3通りで味わって欲しいとの事。蕎麦は星が入った田舎風、イカダ状に麺が繋がってたり太さがバラバラだったりと打ち方にムラがあるが、それを吹っ飛ばすほどに蕎麦の風味が強烈。厚みがあるので歯応えしっかり、噛みしめれば蕎麦の甘さと香りが口中に広がり、それでいて口当たりは思ったより滑らか。塩で味わえば蕎麦の甘さが引き立ち、醤油で味わえば醤油と蕎麦の香りの相性を楽しめるが、やはりつゆで食べるのが美味い。醤油の香りを活かしつつ塩気は控えめ、ダシの風味が立っているつゆは、蕎麦と合わさると自分の存在を消してあくまで蕎麦の風味を立てるためだけに働く。蕎麦の量はさほどでもなかったと思うが、じっくり味わえたので満足感は十分。最後は濃いめの蕎麦湯でまずはつゆを楽しみ、残った蕎麦湯に醤油を垂らして味わう……あ、これも美味い。
これだけ力強い蕎麦とバランスのいいつゆは久しぶりかな。これは是非一度、七山村の「里味庵」にも足を運んでみたくなるな。

七山里味庵
ざるそば 950円 ☆4.5
久留米市大善寺町宮本343-1 11:00~15:00&17:00~21:00OS
HPあり


さてここから一気に南下、大川町へ。前回臨時休業に当たった「豚八」が狙いであるが……よし、開いてた。店内は右手にカウンター、左手にテーブル、20席無いくらいの小さめの店。メニューはラーメン、白めし、ぎょうざ、チャーシュー、あとはセットモノくらいのシンプルさ。ここは普通に「ラーメン(並)」をオーダー。麺の硬さは普通で。あと背脂はと聞かれたんで、入れてもらう事に。
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麺は筑後らしい中細麺、ちょいモチッと感もあるいい感じの茹で加減。しっかり強火で炊き込んだであろうスープは濃厚純豚骨、微かにざらつきを感じる程に髄の風味が強く、鼻に息を抜けば微かに豚骨臭さが残り、食後は唇がペタペタする、そんなパワフルな味わい。具のカリカリは、カリカリと言うよりはサクサクで、時間の経過でスープと馴染んで背脂っぽい食感に変わる。そしてチャーシュー2枚は切りたてか、厚みもサイズもしっかりあり、ジューシーで肉食ってる感が強い。キクラゲにネギもちゃんとしていて、これでワンコインは感激価格。麺完食後の丼の底には結構な量の髄が沈んでいた。
濃厚で暴力的ではあるが粗暴ではなく、押さえるべきは押さえ出来る仕事はやっている。その結果としての完成度の高さ、そして価格もお手頃。この辺でラーメン食べたくなった時の優先選択肢に入れるべき名店、是非また来てみたいね。

純豚骨らーめん 豚八
ラーメン(並) 500円 ☆4.5
大川市一木621-14


ぷち麺にゅーす
・久留米市日吉町の「らーめんGAKU」、去年8月に店主さんが交通事故に遭われて休業中なのだが、未だにリハビリ中で寸胴鍋を持ったり湯切りしたりなどの作業が難しい状況との事。で、2月上旬からしばらくの間「GAKUのおべんとう」として、弁当屋営業はじめるそうです。炭焼きのチキンステーキ弁当や豚生姜焼き弁当、から揚げ弁当などが350円から。ご近所の方は是非買い支えていただきたいところ。

蕎麦 おざき@警固、そして今夜の話 

釜揚げ・十割 900+150円 ☆4.0
福岡市中央区警固1-1-10 11:30~20:30OS 火曜定休
※年末年始は特別メニューで、31日は18時OS、1日2日は12時から18時OS、3日~6日はお休み。31日は店内営業のみで持ち帰り蕎麦は無し。
HPあり

今日のお昼は「蕎麦おざき」へ。客入りはそこそこ。女性の一人客がよくいるのもこの店の特徴かも。オーダーは「釜揚げ」、それを十割蕎麦に変更してもらう。厨房にもホールにも新人さんが入ってるようで、店主さんご夫妻が事細かに指導するのもほっこりする。
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麺は北海道は音威子府の新蕎麦、微かにモッチリ感があるがしっかりとした歯応えの麺は、まずは香り、後から甘さが追ってくる。続けて温かいつゆに浸して手繰る。ざるそばのつゆとは違う仕立ての柔らかい味具合のつゆは、蕎麦の風味を邪魔せずしっかり引き立てる。具の中では青ネギの使い方と、添えられた揚げ玉が斬新よね。終盤は黄身を割って、揚げ玉を加え、それぞれのコクや歯応えを楽しむ。食後は蕎麦湯でつゆを存分に味わう。あ、そういえばワサビの味を見てなかったな。
釜揚げ蕎麦は数あれど、しっかり個性が見えた一杯でした。そしてこちらを「今コレ! '16」とさせて頂きたいと思います。「」とも迷ったんだけどな。

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なお、夜は忘麺会でした。麺好き仲間との楽しい時間。しっかり楽しかったけど、来年はもっと多くの方と交流できたらいいな。
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なお本日のハイライトは「忘麺会を途中で帰った方と、その後締めに寄った店で再会する」でした。わはは。