そば処 一耕@太宰府 ~海苔とワサビの関係性~ 

華のりそば 1,150円 ☆4.0
太宰府市観世音寺1-7-6 11:00~15:00(土日のみ予約にて夜営業) 月曜定休(祝日は翌日振替)
Facebookあり

今日の遅めのお昼は「一耕」へ。太宰府天満宮の梅見の後の客が多いのか、駐車場がギリギリ1台分しか空いてなかった。オーダーは、土日限定の「鴨せいろ」1,850円にもむっちゃ惹かれたが、前回他の客が頼んでたその香りが気になって、温蕎麦の中から「華のりそば」をオーダー。客が多かったんで、そこそこ待って麺登場。おおっ、香ってきた~。
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かけそばに4切の海苔が4枚、そしてフレッシュなワサビ。ネギすら無い、実にシンプルな一杯。麺は丸岡在来種、十割で細打ち。香りはちょい弱いが甘さがしっかり、そして温蕎麦ならではのモッチリとした食感。すめは、力強い和風ダシが力強く香る。節系、昆布、椎茸、他にも使ってるのかな。塩気は控えめだが、ダシが強いんで不足感は全く感じない。3~4割くらい食べてから、海苔を2枚放り込む。
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有明の海苔はあっというまに溶けていく。溶けた海苔を蕎麦に絡ませつつ手繰る。力強い磯の風味、だが今日はダシの方が強いかな。ともあれ、ダシと海苔と蕎麦の共演を楽しむ。あと2枚の海苔は、サッとすめに潜らせ、形と歯応えが残ってるうちに蕎麦と絡めて食べる。ザックリとした海苔の歯応え、そしてさらに強い磯の風味を楽しむ。終盤、せっかくワサビがあるのだからと、レンゲに海苔入りのすめを取り、ワサビをちょいと溶いて口にする……うわ、これ面白い。辛さは飛んで香りだけが残り、それが海苔とすめと抜群の相性。なるほど、花巻蕎麦にワサビがつく理由がはじめてわかった気がする。そんな感じでワサビをちょいちょいレンゲで溶きつつ(丼に放り込む勇気はまだ無かった)、最後はすめまで完食。
蕎麦好きを自任しながら、花巻の魅力を理解し切れてなかった事に反省。今後はもっと「温蕎麦にワサビ」に積極的になろうと誓う。会計後、店主さんに、昨日のウチのブログ読んだって言葉と、原稿の下書きを持ってこられて、一瞬背中がゾクッとする。見てくれてる人いるんやなぁ。しかもこんな名店の店主さんに。改めて自分の言葉に責任を持たなきゃな、と思いました。

ぷち麺にゅーす
・イオンモール福岡2階フードコートの「とり割烹 博多華味鳥」に春のイチ押しメニュー「華味鳥の鶏塩ソバ」650円+税が登場。ソラリアステージからの逆輸入かな。
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七山里味庵@大善寺 & 純豚骨らーめん 豚八@大川 

今日の麺ドラは筑後方面へ。まずは宿題店「七山里味庵」へ。唐津市七山村にある有名店「里味庵」の姉妹店として約2年前オープン。店に入って案内されたのは和室にテーブルと椅子を並べた部屋。メニューをザッと眺め、予定通り「ざるそば」950円をオーダー。ちなみに、この店の一番の推しメニューは蕎麦に煮物とかおにぎりとかついた1,500円のセットモノだが、70歳以上の方はコレが1,000円でオーダー出来るようなのでお得ですよ。
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店員さんの説明によると、つゆ、岩塩、そして淡口醤油を元にした醤油の3通りで味わって欲しいとの事。蕎麦は星が入った田舎風、イカダ状に麺が繋がってたり太さがバラバラだったりと打ち方にムラがあるが、それを吹っ飛ばすほどに蕎麦の風味が強烈。厚みがあるので歯応えしっかり、噛みしめれば蕎麦の甘さと香りが口中に広がり、それでいて口当たりは思ったより滑らか。塩で味わえば蕎麦の甘さが引き立ち、醤油で味わえば醤油と蕎麦の香りの相性を楽しめるが、やはりつゆで食べるのが美味い。醤油の香りを活かしつつ塩気は控えめ、ダシの風味が立っているつゆは、蕎麦と合わさると自分の存在を消してあくまで蕎麦の風味を立てるためだけに働く。蕎麦の量はさほどでもなかったと思うが、じっくり味わえたので満足感は十分。最後は濃いめの蕎麦湯でまずはつゆを楽しみ、残った蕎麦湯に醤油を垂らして味わう……あ、これも美味い。
これだけ力強い蕎麦とバランスのいいつゆは久しぶりかな。これは是非一度、七山村の「里味庵」にも足を運んでみたくなるな。

七山里味庵
ざるそば 950円 ☆4.5
久留米市大善寺町宮本343-1 11:00~15:00&17:00~21:00OS
HPあり


さてここから一気に南下、大川町へ。前回臨時休業に当たった「豚八」が狙いであるが……よし、開いてた。店内は右手にカウンター、左手にテーブル、20席無いくらいの小さめの店。メニューはラーメン、白めし、ぎょうざ、チャーシュー、あとはセットモノくらいのシンプルさ。ここは普通に「ラーメン(並)」をオーダー。麺の硬さは普通で。あと背脂はと聞かれたんで、入れてもらう事に。
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麺は筑後らしい中細麺、ちょいモチッと感もあるいい感じの茹で加減。しっかり強火で炊き込んだであろうスープは濃厚純豚骨、微かにざらつきを感じる程に髄の風味が強く、鼻に息を抜けば微かに豚骨臭さが残り、食後は唇がペタペタする、そんなパワフルな味わい。具のカリカリは、カリカリと言うよりはサクサクで、時間の経過でスープと馴染んで背脂っぽい食感に変わる。そしてチャーシュー2枚は切りたてか、厚みもサイズもしっかりあり、ジューシーで肉食ってる感が強い。キクラゲにネギもちゃんとしていて、これでワンコインは感激価格。麺完食後の丼の底には結構な量の髄が沈んでいた。
濃厚で暴力的ではあるが粗暴ではなく、押さえるべきは押さえ出来る仕事はやっている。その結果としての完成度の高さ、そして価格もお手頃。この辺でラーメン食べたくなった時の優先選択肢に入れるべき名店、是非また来てみたいね。

純豚骨らーめん 豚八
ラーメン(並) 500円 ☆4.5
大川市一木621-14


ぷち麺にゅーす
・久留米市日吉町の「らーめんGAKU」、去年8月に店主さんが交通事故に遭われて休業中なのだが、未だにリハビリ中で寸胴鍋を持ったり湯切りしたりなどの作業が難しい状況との事。で、2月上旬からしばらくの間「GAKUのおべんとう」として、弁当屋営業はじめるそうです。炭焼きのチキンステーキ弁当や豚生姜焼き弁当、から揚げ弁当などが350円から。ご近所の方は是非買い支えていただきたいところ。

蕎麦 おざき@警固、そして今夜の話 

釜揚げ・十割 900+150円 ☆4.0
福岡市中央区警固1-1-10 11:30~20:30OS 火曜定休
※年末年始は特別メニューで、31日は18時OS、1日2日は12時から18時OS、3日~6日はお休み。31日は店内営業のみで持ち帰り蕎麦は無し。
HPあり

今日のお昼は「蕎麦おざき」へ。客入りはそこそこ。女性の一人客がよくいるのもこの店の特徴かも。オーダーは「釜揚げ」、それを十割蕎麦に変更してもらう。厨房にもホールにも新人さんが入ってるようで、店主さんご夫妻が事細かに指導するのもほっこりする。
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麺は北海道は音威子府の新蕎麦、微かにモッチリ感があるがしっかりとした歯応えの麺は、まずは香り、後から甘さが追ってくる。続けて温かいつゆに浸して手繰る。ざるそばのつゆとは違う仕立ての柔らかい味具合のつゆは、蕎麦の風味を邪魔せずしっかり引き立てる。具の中では青ネギの使い方と、添えられた揚げ玉が斬新よね。終盤は黄身を割って、揚げ玉を加え、それぞれのコクや歯応えを楽しむ。食後は蕎麦湯でつゆを存分に味わう。あ、そういえばワサビの味を見てなかったな。
釜揚げ蕎麦は数あれど、しっかり個性が見えた一杯でした。そしてこちらを「今コレ! '16」とさせて頂きたいと思います。「」とも迷ったんだけどな。

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なお、夜は忘麺会でした。麺好き仲間との楽しい時間。しっかり楽しかったけど、来年はもっと多くの方と交流できたらいいな。
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なお本日のハイライトは「忘麺会を途中で帰った方と、その後締めに寄った店で再会する」でした。わはは。

不老庵@香椎 ~薬味の妙~ 

ぶっかけそば 850円 ☆3.5
福岡市東区香椎4-13-14 11:30~14:30 火曜定休

今日のお昼は「不老庵」。そろそろ新蕎麦出してるかなと思って来てみたら……張り紙あった! 良かった良かった。店に入れば満席で、しばらく待つ事に。まあ10分は待たなかったかな。オーダーは「せいろう」にしようかと思ってたが、あえて+100円の「ぶっかけそば」に。蕎麦屋のぶっかけは、ここと「一閑人」が双璧かなと思ってる。店の仕事を眺めつつ、蕎麦茶で揚げ蕎麦をつまむ至高の待ち時間。
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ヒョウタン型のトレーがオシャレよね。麺は十割、その割りには結構歯応え強め。風味は今日のはちょっとおとなしめかな。つゆはどちらかというと辛口だが、さほど強い味ではない。具は大根おろし、ネギ、鰹節、糸海苔、揚げ玉、別皿にワサビ。これを一口ごとに、おろしと海苔、おろしと揚げ玉、ネギと鰹節、などと組み合わせを替えて味わうのが楽しい。中でも今日削ったであろう枯れ節、磯の風味の糸海苔、サクサクの揚げ玉は蕎麦との相性も良い。食後は一口のつゆが入った蕎麦猪口と一緒に運ばれた別誂の蕎麦湯で、つゆの最後の一滴まで味わう。
うーむ、ここんところ新蕎麦食べまくってるからか、ちょっと風味が心許なかったかな。とはいえ蕎麦料理としては抜群の味わい。次はまた久しぶりにミニ天丼セット味わってみたいかな。

ぷち麺にゅーす
・イオンモール福岡の「博多だるまネクスト」に期間限定メニュー「魚介豚骨ラーメン」750円と「だるまのちゃんぽん」800円が登場。
・博多区豊2-4-36の「ゴウジャン」に、平日限定メニュー「豚骨ラーメン」490円が登場。「郷家」出身の店の豚骨とは。

そば処 一耕@太宰府 ~田舎が出来ない理由とは~ 

釜揚げそば 950円 ☆4.0
太宰府市観世音寺1-7-6 11:00~15:00(土日のみ予約にて夜営業) 月曜定休(祝日は翌日振替)

今日のお昼はようやく新蕎麦の張り紙が出た「一耕」へ。先客1組、後客無し。壁に貼られた掲示によると、今日の蕎麦は福井県の丸岡在来種。メニューを見ると「カレー南蛮そば」「そば御膳」などの新メニューも増えているが、せっかくの新蕎麦なのでより野性的にいただこうと「田舎そば」をオーダー。するとしばらくして店員さんが席に来て、田舎はまだ新蕎麦ではありませんがよろしいですか、との事。うーむ、仕方ない、ならばと「釜揚げそば」にオーダー変更。待ってると先客に届いた蕎麦から、ダシの香りがここまで届いてくる。うわぁ温かい蕎麦もいいなぁ、今度来た時に頼もうかな、とメニュー表開こうとしたら俺の蕎麦登場。
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卵黄が入った蕎麦猪口に熱いつゆを入れ、丼から蕎麦を掴み、お湯をなるべく払いながらつゆにつけ、口に運ぶ。十割の蕎麦は細さの割りにはかなり強めのモッチリ感、そして風味は香りよりも甘さが強く出たタイプ。優しくそして力強い味わい。つゆは辛口だがダイレクトではないまろやかな辛さで、蕎麦の甘さをさらに引き立てる。丼も大きめで、蕎麦の量も多めなのが嬉しいところ。七割くらい食べたあたりで、温まって味が濃くなった卵黄を割り、蕎麦を絡めて手繰る。この濃厚なコクに、蕎麦とつゆがしっかりと渡り合っている。結局薬味を使うことなく蕎麦完食。湯桶で運ばれた濃厚な蕎麦湯でつゆを割り、ネギを入れて卵黄の余韻が残ったつゆの味を楽しむ。飲み干したら蕎麦徳利に残して置いたつゆを猪口に入れ、今度はレモンを搾り入れ、さらに蕎麦湯で割って、つゆとレモンの相性を確かめる。
食後に店主さんが話してくれた事だが、この店の田舎そばは蕎麦の実の回りの甘皮を練り込んでるそうで、新蕎麦出来たての時季は甘皮があまり出来てないから田舎そばは作れない、との事。なるほど、すごく腑に落ちた。よし、次は田舎そばが出来そうな時季に、温蕎麦を頂きに来ようかね。